瀬戸市南東部の通称「海上の森(かいしょのもり)」は、大都市名古屋近郊に広がる豊かな雑木林の里山です。この森の最高地点である物見山から名古屋市外を見下ろすと、いかに緑が減少しているかを、ひと目で知ることができます。ほんのわずかに緑を残しつつ市街地が目前まで迫り、その境界付近からはコナラやアベマキを中心とした落葉広葉樹の森やアカマツ林が広がり、物見山近くはスギやヒノキの人工林に変わります。もちろん、動植物の種類や個体数が多く、生態系が豊かなのは、雑木林のほうです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (中略)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 身近にありながら、忘れられかけたこの素晴らしい里山の雑木林が、自然の美しさや仕組みを学ぶ場、そして心の安らぎの場として、いつまでも今の姿を保ち、あるいは、自然の遷移のままに移り変わることを願っています。
『ハンドブック海上の森の花虫樹』(ものみ山自然観察会・海上の森ネットワーク事務局編)より抜粋)
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