18.8.20増設
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のんびり夏休み
8年ぶりの白馬岳山行報告
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  • 日 程  2018年8月6日(月)〜9日(木)
  • メンバー 2名
  • 行 程
    • 6日(月)自宅5:15=7:46安曇野IC=9:15白馬栂池パノラマウェイ駐車場−栂池自然園10:30−12:00天狗原12:24−15:00白馬大池(泊)
    • 7日(火)6:10−7:30船越の頭−8:30小蓮華山−9:45三国境−10:50白馬山頂−12:00白馬山荘(泊)
    • 8日(水)6:15−村営山荘−8:20大雪渓−10:00白馬尻小屋−11:20猿倉11:40=(タクシー)=バスターミナル12:15=(バス)=12:40栂池=ペンション(泊)
    • 9日(木)=(観光)=(帰路)

今年は梅雨明けも早かったが、夏も異常に暑い。
高山へ脱出しようと画策したが、7月中は野暮用が重なっている。
休日、祝日を避けて、ようやく日程が取れた。


栂池自然園から登り始め

天狗原で休憩

乗鞍岳手前の小さい雪渓

<1日目>
早朝に自宅を出発。車の中で朝食を掛け込む。
祝日前の平日の月曜、比較的道路は空いているようだ。
順調に安曇野ICを抜ける。時間的に若干通勤の車が多そうだ。

9時15分ロープウェイ駐車場着。空いている。
他の車の駐車カードを見ると、すでに3日も前から停めている車も何台かいた。
今回のルートは、栂池のロープウェイで自然園まで上がる若干軟弱ルートである。

帰路をどうするか最後まで迷っている。白馬大雪渓を周回するコースを取るか、車の回収を考えて白馬往復ルートとするか、とりあえず往復ルートとした。


白馬大池のテン場

白馬大池での夜景

小蓮華山

やはり夏休みである。自然園までは割合と人が多い。
自然園から登り始める。1時間半ほどで天狗原。木道が敷かれており、広々としていて沢山のひとがここで休憩していた。
下山してくる人も多い。栂池から往復する人も多いようだ。

実はこのルート、子供が小学校3年くらいの時に登らせたルートである。
あまり危険なところはなく、白馬のルートの中では比較的登りやすいルートである。
しかし歳月は、確実に記憶を風化させている。
こんなに岩が多かったかな〜、歩きにくい道だな〜、雪渓の横断ってあったかな〜、と自分の体力の衰えを記憶の風化に委ね歩いているうちに、白馬大池到着。

夜、夜景を撮ろうと外に出るが、比較的暖かい。防寒具なくても過ごせる。


小蓮華山近くで見つけた雷鳥

三国境、山頂はもうすぐ

白馬山荘のカキ氷

<2日目>
若干天候は思わしくない。ガスにまかれている。
昨夜同室で親しくなった、可児市から来たと言う夫婦連れは、まだ山を始めて3年、若干経験は浅そうなためか、非常に天候を心配している。
それで、翌日以降の雨を心配して白馬に行かずに、ここから帰ると言う。

南方海上に台風がいたが、冷静に天気図をみればそれほど荒れる天気になるとは思えない。
ここまで登って、この天候で、すぐに下山したパーティーは、他には居なかったように思う。 それぞれの判断であり、とやかく言う立場にはないので、そのまま分かれた。


小屋の従業員がドローンを

朝日に輝く白馬岳

稜線から大雪渓への分岐

ガスの中を雨具なしで歩き始めたが、まもなく霧雨が混じるようになったので、雨具の上だけを付ける。
その霧雨も、すぐに止んでしまった。雨具を付けるかどうか常に迷う天候である。
小蓮華山のあたりは、テレビドラマ「坂の上の雲」のタイトルロールで有名になった雲上の散歩道である。
ここへ来る人は、みんな知っていて、良くその話が出る。

前方から来る人何人かが、雷鳥がいたと教えてくれた。
今日は、十分時間のある行程である。這松のあたりを探しながらのんびり歩く。
親子5羽の雷鳥を見付けた。砂浴びをしている。



大雪渓手前、沸き立つ雲

真っ青な空と大雪渓

やっと大雪渓を降りた

11時前に白馬山頂着。青空も見えているが、若干雲が多い。
せっかく登ってきたのだからと、1時間くらいのんびり過ごす。
山口から来たと言う、大学山岳会の元気なメンバーがいて少し話す。
医学部だそうだ。折からの東京医大の不祥事の話題になった。
良い医者になってくれと、エールを送る。

白馬山荘では、カキ氷があった。
折からの猛暑に便乗したんだと思うが、何もカキ氷でなく、雪渓の雪にハチミツを掛ければ良いのではないかと思う。
しかし、物珍しさから結構売れていて、ほとんどの人はスマホで撮ってSNSに投稿したり友人に写真を送ったりしていた。


出会った主な高山植物

白山一花(ハクサンイチゲ)

駒草(コマクサ)

当薬竜胆(トウヤクリンドウ)

河原撫子(カワラナデシコ)

白馬山荘で、翌日の予定を聞かれ、栂池へ戻るつもりだと言うと、雪渓を下った方が早いよと言われ、気持ちはぐらつく。
確かに早いが、栂池まで車を取りに戻ることを考えると、時間的には変わらないだろうと思っていた。
しかし、往復するのも芸がないと思い直し結局、雪渓を下ることとし、アイゼンをここで借りることとした。
<3日目>
起きた頃は若干ガスが掛かっていたが、次第に真っ青な空となった。
名残惜しいが、大雪渓に向かって下降開始。
下りだからと、長そでシャツを着て歩き出したが、すぐに汗ばんできた。
下界ほどではないが、3000mの稜線でも結構気温は高そうだ。


出会った主な高山植物

伊吹風露(イブキフウロ)

鳥兜(トリカブト)

子鬼百合(コオニユリ)

白馬黄耆(シロウマオウギ)

大雪渓への下りルートは、高山植物が多い。
盛んにシャッターを切りながら下っていく。
大雪渓の上に小雪渓があるはずだが、見当たらない。
この時期、無くなってしまっているようだ。

カンカン照りのなか、上からも下からも照らされて、大雪渓を下る。
やっとのことで白馬尻着。それにしても暑い。水分を補給する。
猿倉へ下る林道も、北アルプスとは思えない暑さ。日陰を選んで歩く。


出会った主な高山植物

白山風露(ハクサンフウロ)

味噌川草(ミソガワソウ)

雄宝香(オタカラコウ)

深山小車(ミヤマオグルマ)

猿倉からは、バスの予定だったが、タクシー運転手が相乗りしていかないかと言うので、近くにいた5人で相乗りすることとした。
八方のバスセンターからは、栂池方面へのバスが20分ほどであり、予想外にスムーズに車の回収が出来た。

車なのでそのまま帰っても良いのだが、せっかくの夏休み、麓のペンションでもう一泊して帰るこことする。
夜はペンションお勧めの居酒屋で、無事下山を乾杯した。
<4日目>
これまで白馬方面に来ても、満足に観光した覚えがない。
この機会に、白馬の隅々を観光しようと、大出の吊り橋、青鬼集落などを見て回った。

また、旨い蕎麦の昼食の後、安曇野へ向かい、前から行って見たいと思っていた田淵行男記念館を訪れた。
小さい展示場ではあるが、なかなか見ごたえある展示内容だった。お勧めである。
その他あちこちを観光、満足して帰路に就いた。
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