コースタイム
8月5日(日曜日) 三日目 行程表
時間 | 標高 | 地 点 | 内 容 |
5:10 | 2438 | 高山裏避難小屋 | 出発 |
6:03 | 2646 | 板屋岳 | 樹林帯の中 展望なし |
6:31 | 2514 | 2541m地点 | 朝食 |
7:00 | |||
8:38 | 2801 | 小河内岳 | 赤石岳が見え隠れするが、曇っていて今ひとつぱっとしない |
8:48 | |||
9:30 | 2784 | 前河内岳 | 頭部を朱塗りされた御領地三角点あり |
9:38 | |||
10:08 | 2726 | 烏帽子岳 | 三伏峠小屋からの2パーティーと出会う。コテコテ大阪弁のオネエサンが印象的 |
10:25 | |||
10:45 | 2761 | 三伏峠小屋 | 昼食 40kg担ぐボッカの夫婦には驚愕! N女史ここで無念の下山となる |
11:45 | |||
12:04 | 2615 | 三伏山 | map上では別の位置にありますが? |
12:47 | 2657 | 本谷山 | 塩見岳方向からの数パーティーとここで出会った |
12:57 | |||
14:05 | 2682 | 塩見新道分岐 | 塩見新道からの塩見岳アプローチが最短ルートらしい |
14:20 | 2761 | 塩見小屋 | 到着 |
14:50 | 宴席 | ||
17:00 | 夕食 | ||
19:00 | 就寝 |
塩見小屋へ向けて そして・・・
塩見小屋まで9時間近くの時間がかかると予想されたため、早々高山裏避難小屋を出発することとなった。というより、あのアルジの居る小屋から一刻も早く脱出したかったのかもしれないな(笑)。
今日のコース青線は、三日間の山中歩行程の中では最も標高差が少ないコースである。とはいえ、やはり疲れた体にアップダウンは堪える。特に下りから登り返しのギアチェンジが難しいのだ。
早朝は快晴であったが、それもほんのつかの間の短時間のみ。気温の上昇と伴にみるみる雲が発生し、山頂へ立ってもあたりの眺望は芳しくない。どうも気分は今ひとつであった。本日のコース上には主要とされる山塊はないが、天気が良ければ塩見、蝙蝠岳を見ながらもっと楽しい山稜歩きだったんだけどぉ。
このことを書く自体に躊躇いもありましたが、読者は仲間内だけということで敢えて記すことにします。
前小河内岳付近が本日コースの半分位に思われたちょうどその頃、N女史が予想だにしない「ある決意」下したようだった。N女史によると、どうも体調が思わしくないらしい。肺が腫れていて医者にかかっていると仰る。花博士でもあり、山にかけては百戦錬磨のN女史に最後までご同行願いたいと、誰もが思ったはず。だが、今回の行程を最後まで乗り切れだけの体調なのかを判断でるのはご自身のみなのである。他人からご無理を強いる訳にも参りませぬ。もちろん言うまでもなく、戦線離脱という結末はご自身が一番無念だったに違いありません。
ここからのエスケープルートは、三伏峠から塩川へ下るルートでおよそ二時間。三伏峠での昼食の後いよいよお別れというのに、そっけないご挨拶しかできず申し訳ございませんでした。様々の思いが頭を巡り、整理がつかぬままどのようなお言葉をおかけすべきか考え倦ねておりました。(言い訳)
その節のご無礼をこの場をお借りしてお詫びいたします。m(_ _)m
カシミールマップ
標高図
画像1
出発 悪沢岳を望む
板屋岳 悪沢岳を望む
三伏峠 生活道として日本一高い峠?
烏帽子岳標柱に帽子を掛けて ここでN女史とお別れとなりました
アプローチルート
三伏峠から塩見小屋までは、塩見岳への手頃なアプローチルートらしく、数多くの登山者と行き交うようになる。本谷山を過ぎ、沢を渡って登り詰めた場所に塩見小屋はあった。
(所用時間9時間18分 累積標高1482m)
画像2
mapの記載三伏山は別物? 本谷山頂にて
塩見新道分岐 塩見小屋
塩見岳を仰ぐ 宇久須のおっちゃん
塩見岳をバックに
仙塩尾根 夕暮れの北岳方向
展望図
塩見小屋から北岳方向を中心とした
仙塩尾根が右手前の塩見岳から左奥の千丈ヶ岳へと延びている
山同定
小屋から見える真正面が北岳方向である。雲がかかっているが、時折南アルプスの主要山塊が顔を覗かせていて、展望ベンチでは老若男女山屋達がいつまでも山談義に花を咲かせていた。