ここに掲載した川柳は、2007.6.28〜7.2の青森・世界遺産・白神山地への山行でメンバーが詠んだ川柳です。
作者順不動で掲載します。
- 梵珠嶺
- 白神の霊気に勝る酒の宴
- 世界遺産太田胃酸と飲み比べ
- 駆除したい探足会のピロリ菌
- 雨なのに引き返す勇気出しそびれ
- 半袖の注告思い出白神山
- そこだけは通らないでとレンタカー
- 賑やかだそれはきのこを食べたから
- 不老ふ死見えそで見えない露天風呂
- 後ろ髪引かれて帰る我ひとり
- 苔桃子
- 雨あがりさっさと歩けセミが言う
- 世界遺産新たに驚く古代の知恵
- 体力の衰え忘れる不老不死
- 白神に集う心は不老不死
- サンタランド幼き心に星が輝く
- 山頂の花に感動足の痛さも忘れたり
- ブナ林熊の食事あと見つけ鈴鳴らす
- シラカミに癒されクロカミの若さに戻りたい
- シラカミと苔に足もと乱れこけ
- 失敗も笑いの種とし集う仲間
- 津軽峠ブナの林に三味の音響き
- 酒のさかな事欠かない山友達
- 晶
- ブナの森地響き立てて熊逃げる
- 古代から天へ続くか白神の道
- フルムーン雲が流れる露天風呂
- 眞澄
- くまげらがブナをつついて脳しんとう
- ブナ林木漏れ日浴びて蝉時雨
- 幸次
- 来年の企画に鬼も行きたがる
- 長丁場白神岳の三角点
- ブナ林でクマゲラの声ただ一人
- 露雨に入り白神のブナ見て歩く
- ブナ林で一瞬見誤る朴の木
- 白神の暗門の滝立ちくらむ
- 白神の今宵の月はブルームーン
- 露天風呂白神の嶺月明かり
- 白神の露天の月の冴え渡る
- 世界遺産白神熊野駆け巡り
- 都和子
- 白神にひざのいたさも初参加
- ブナの木に滝のしぶきに気をもらい
- ブナの木にご機嫌聞けばつるあじさい
- 天の声後悔するぞと上の滝
- 一枝
- 女一人力強さの白神岳
- 木漏れ日のぶなの林のシャボン玉
- 白神にひびく一声ホーホケキョ
- 裕美子
- ぶなの森空の静けさ降るように
- ほっと月があるぶなの森にゐる
- 客去りてぶなの葉のある席をとり
- 白神の空あるかぎり雲流れ
- 陽一
- 白神に白根葵と君が咲く
- ボス猿が一言語り森の中
- きのこにもホヤにもあたらず眼をさます
- ブナ林超えて輝く日本海
- 親子猿じっと忍んで春を待つ
- 白神は大地の神の居る処
- 深緑シンシンとして眼にしみる
- カジカ鳴く満月の夜露天風呂
- 勝美
- 白神に白髪の童子集いける
- 白神に深く分け入り清められ
- 急坂を転げるように年をとり
- しがみつき老いを支える枝が折れ
- 石楠花や山つつじまで汗の中
- 世界遺産なる程と思う五日間
- ジジババの旅の終りは孫へのみやげ
- シゲちゃん
- 白神山地自然の深みにつり込まれ
- 白神の枯葉じゅうたん社長気分
- 永久
- 北みなみブナの林に癒されて
- 風わたるブナの森奥親子猿
- 猿の糞よけいな掃除テリトリー
- 雨上がりブナの木漏れ日蝉しぐれ
- 木漏れ日の小径落ち葉の絨毯を行く
- 放たれてたわむれ落ちる水の粒
- ペロリ
- 白神山名前にときめき登って動悸息切れ
- 日が登り徐々に高なるセミの声
- 暗門川イワナの姿に踊る釣り心
- 白神の滝の流れに重なる我が人生
- 混浴と聞いてときめき入れずがっくり
- 白神のブナにいやされ明日も頑張る
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