再会を祝して銀泉台で乾杯
蝦夷金杯草(エゾキンバイソウ)白雲岳
白雲岳山頂にて(クリックすると拡大します)
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24日(木)帯広で合流
昨年に引き続き北海道登山、今回も北九州、三重、愛知、岐阜、静岡、神奈川、福井、千葉、宮城、札幌、釧路と全国から多彩なメンバーが集結。
今回の山行の趣向は川柳、山行の過程で川柳をひねり出し、夜の宴会で発表するというもの。
この趣旨に沿って、今回の山行報告は皆さんの川柳でまとめて見ました。
当事者でないと理解し難い句もありますが、掲載の順序は探足会チーフリーダの独断と偏見によるものです。ご了承を。(^_^)
25日(金)赤岳〜小泉岳〜白雲岳
でもほとんどが川柳なんて初めて。幹事が突然言い出してメンバーからはブーイング。
皆さん困って困って、夢にまで出てきた様子です。
- 困ったな 雪渓岩場 五七五
- 大雪山 花より夢に 五七五
でもそこは多士多彩なメンバー、川柳なんて作れるのかなと言う心配は杞憂に。
出るは出るは名句、迷句、奇句、珍句、不可解な句の数々。皆さんやれば出来るんですね・・・。
今回の山行は夫婦での参加が4組、特に愛しき人を謳った句が光ります。
- 陽炎に 愛しき人の 後を追う
- かみさんに 急かされ山を 登り詰め
- 幾とせや まさぐるほどの 乳もなし
- 雪渓を よちよち歩き 孫思う
- 山登り 一歩一歩は 人生も
- 山男 私も同じ 地球の子
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真っ青な空と雪渓の白と新緑
蝦夷お山の豌豆(エゾオヤマノエンドウ)白雲岳
黄花石楠花(キバナシャクナゲ)白雲岳
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メンバーは万年青年・・・ロマンチックな歌も多彩です。
- 雪渓の 白さに映える 花の色
- 新緑を パステルカラーに 染める靄
- 雪渓の 岩場の上に 染みる青
- 山行の 白雲岳 ウルップソウ
- 雪渓と 真っ青な空 夢心地
- 泣きウサギ 俺も生きたや ウスバキチョウ
- 山に来て あの娘を想えば また恋し
白雲岳の手前、小泉岳がありました。どこが頂上か分からないなんともつかみ所の無い山でした。
時期は参議院選の真っ最中、そこで時節柄こんな句も・・・
- 行き過ぎて 小泉岳は どこにあり
- 選挙戦 小泉岳で 結果読む
いずれにして山も句もみんな必死の様子です。
- キリキリと お腹の痛さも 花に負け
- へっぴり腰 雪渓渡り 花笑う
- 鳴きウサギ 待ってくれよと 膝が泣き
- 花畑 横目に税の レクを受け
- 頂上で 倒れてしまう 都会の子
- 生ビール 澄みっきりの 美味さかな
- 大雪山 その名のとおり 雪だらけ
- またねっと インターネットは 便利だね
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蝦夷小桜(エゾコザクラ)白雲岳
姫磯躑躅(ヒメイソツツジ)白雲岳
ラフティングを前に勇姿(クリックすると拡大します)
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中には翌々日のトムラウシ登山を棄権するために、「アイヌ語で赤岳のことをトムラウシと言う」などと奇説を展開して「オレはもうトムラウシを登ったんだ」と言い張る輩もいたりして・・・
26日(土)空知川ラフティング
山登りに来たはずなのになぜか今日は川下り。
およそ2時間のゴムボート遊びに、飛び込み、水掛けとみんな子供の頃に帰って大はしゃぎです。
- 童心に 帰って水掛け コンチクショー
- 飛び込むぞ まだだ次だ その次だ
- 空知川 ドライスーツに 孫浮かび
- 心洗う 水の冷たさ 心地よし
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白山千鳥(ハクサンチドリ)白雲岳
トムラウシ山頂で(クリックすると拡大します)
細葉ウルップ草(ホソバウルップソウ)白雲岳
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某ムネオ氏の選挙カーにも出会いました。
27日(日)トムラウシ登山
いよいよメインイベントのトムラウシ登山です。今日は長帳場、みんな勢い込んでいます。
でもそこは探足会、登山開始からぽんぽんと軽快に駄洒落、駄川柳が飛び交います。
しかし、ここで出来た**シリーズの川柳は、U幹事の強権による検閲でボツに・・・(悲)
- 冗舌も いつの間にやら 登山道
- 駄洒落聞き ストックの重さも 倍になる
- 冗舌を 妻が一刺し 登山道
雄大なトムラウシを詠った歌が沢山出来ました。
- トムラウシ みんなの万歳 聞こえたか
- トムラウシ 花は多いし 最高だ
- トムラウシ 花に押されて 初登頂
- トムラウシ 知らずに君は 灘波の空
- トムラウシ 登った積もりが 床の中
- トムラウシ また逢う日まで チングルマ
- トムラウシ 松阪ウシより 骨があり
- トムラウシ 探足会は 大トラだ
- トムラウシ 登山道は コッテウシ
- トムラウシ いつの間にやら トラムウシ
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トムラウシへの雪渓
小蝦夷栂桜(コエゾツガザクラ)白雲岳
駒草(コマクサ)白雲岳
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天気もよく高山植物もたくさんあってみんな感慨深いものがありました。
- 疲れ飛ぶ 山はお花の 楽園だ
- 花の丈 低く垂れて 身を護り
- 石庭の 砂を超えてる 残り雪
- タイセツに 山の心と トムラウシ
- 山肌の カンバス埋める 雪・芽吹き
それにしてもトムラウシは少々行程が長いので皆さん四苦八苦したようで・・・
- フーフーと 夫婦で登る トムラウシ
- 明日からは ダイエット誓うわ トムラウシ
- 鳴きウサギ 俺も泣きたや この雪渓
- オートフォーカス 焦点合わず 電池切れ
でも百戦練磨のメンバーばかり、余裕のこんな句も・・・
- 前トムの 微笑みサカナに 一句詠み
- トムの庭 石庭なんて 目じゃあない
- 悪戦苦闘の トムラウシ山行 満足
- 鳴きウサギ あの娘も泣いたよ 俺の胸
- 人生は 山登りにも 似ていると
- コマクサの 顔に似てると 首ひねる
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深山赤花(ミヤマアカバナ)白雲岳
岩梅(イワウメ)白雲岳
白山一花(ハクサンイチゲ)と
蝦夷小桜(エゾコザクラ)トムラウシ
雌阿寒金杯(メアカンキンバイ)トムラウシ
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28日(月)帯広菓子店六花亭
今日は帰る日、帯広のお菓子屋さんに寄って土産を買って帰ります。
甘ーいお菓子を前に、生活習慣病が気になる人も・・・
- 糖尿と 帯広菓子店 睦まじき
- 住みたいが 糖尿恐し 帯広は
そして・・・・
こうして楽しかった5日間の北海道山行が終わりました。しかし帰ってからも思い出は尽きません
- ジャガイモが 思い出話 ぶり返し
- 真夏雲 大雪山は 遙かかな
- 思い出し 口元弛む トムラウシ
- 白雲岳 トムラウシも 夢の中
- 単身赴任 賞味期限が 追いかける
- 薬湯の 能書き確かめ 尻なで下ろす
- 腰痛は 昔の傷と 笑う友
初めての趣向だった川柳もみんなの心を捉えたようで、帰ってからも川柳にはまっています。
- 川柳と トムラウシが 追いかける
- 句箋見る 別の人生 面白か
- から元気 ちょっと気になる 友の顔
- ひとひねり これぞ人生 白む闇
- 白々と 夜をも通し まだひねる
- もう寝ると 何度返事ば 繰り返し
いつかまた良き友良き仲間との再会を胸に、もう一ひねり(来年は利尻礼文の希望が多いようで・・・)
- 楽しいね 幹事の苦労に 大感謝
- 山登り また来年ね 良き仲間
- 織姫と 彦星に似てる わが友ら
- 良き友と 七夕山行 また来年
- 早く来い 両手広げる 利尻富士
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04年7月26日追加掲載分
その後に届いた川柳です。みなさん思いは本当に尽きないようで・・・(^_^)
- 短冊に 書く願いなし 天の川
- 突き刺さる 視線の陰に 妻の愛
- 君の上 一万メートル 飛んでいく
- おっとっと 踏むな私も 地球の子
- 筋肉痛 北海道の なまくら病
- 友思う 優しきこころ 私にも
- 川柳は 字列揃えば よいでなし
- 川柳は 七五三なれど 手におえず
- あと少し 力余りて 眠るマジ
- 七夕や 利尻礼文に ねがい飛べ
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