03.3.2増設


雪の中の露天風呂と薪ストーブの山小屋

スノーシューで行く八ヶ岳
日本最高所の温泉、本沢温泉と
夏沢峠を登る

前回の山行報告(00.6.10) から2年ぶり今回は厳冬期の八ヶ岳、本沢温泉、雪山入門コースです

  • 日 程   2003年2月21日(金)〜24日(月)
  • メンバー  2名
  • 行 程
    • 21日(金)名古屋21:00−24:00諏訪湖サービスエリア(仮眠)
    • 22日(土)7:00−松原湖−稲子湯9:00−しらびそ小屋−13:30本沢温泉(泊)
    • 23日(日)8:00−10:50夏沢峠−11:30本沢温泉(泊)
    • 24日(日)8:00−しらびそ小屋−11:30稲子湯−(帰路)
<快適なスノーシューハイク>
030224-rinkan.jpg 山渓2月号の記事に乗せられて本沢温泉に行く事とした。
今回は、探足会事務局長と2人である
いつもの通り夜9時に名古屋で待ち合わす。
さて出発と名古屋インターへ入るが、どうゆう訳か間違えて東京方向へ進入。
三好インターでUターン、約20分のロス。先が思いやられる。

例によって、諏訪湖サービスエリアで仮眠。
ここの売店、食堂が24時間営業になっている。
今回は食糧を買い込んできたが、ここで朝食も食べる事ができるようになっていた。
これは便利だ。

<雪の上で服を脱ぐ>
030222-rotenburo-1.jpg 稲子湯には8時半頃到着。
駐車料金(1日300円)を払って、9時ごろ出発。
雪がちらついているが、スノーシューが快適である。
しらびそ小屋までは緩やかな登り、1時間半位で到着。
昼食にする事にしたが、タダでの休憩では申し訳ないので、缶ビールとコーヒーを注文する。
コーヒーは豆から曳いてくれて本格的である。
眼の不自由な犬(ラッキーだったかな)がいた。良く吠える。

<雪の中の露天風呂>
030222-rotenburo-2.jpg 満腹になって再び本沢温泉へと出発。
ここからはほとんどアップダウンはない。
危険な箇所もほとんど無いので、スノーシューには快適なエリアである。
ガイドに引率されたツアー客と思しき7〜8名の団体に追い抜かれる。
スパッツはしているが荷物はほとんど無く、アイゼンもしていない、温泉が目的か。

1時間半位で本沢温泉着。
そのまま天狗や硫黄岳へ登っていく人もいるようだが、我々は無理はしないのがモットーである。
今日の行程はここまで。

空いた頃を見計らって露天風呂へ向かう。
どっさり積もった雪の斜面に、ぽっかり四角い湯船が見えている。
5〜6人が入っているので写真を撮りながら少し待つ。
雪は相変わらず降り注いでいる。
脱いだ衣服もすぐに真っ白になって行く。
今日は天候が悪く硫黄岳は見えないが、湯船に入っていると暖かく幸せである。

<雪の中暗くなっても粘る事務局長>
030222-rotenburo-3.jpg でも頭髪はバリバリに凍っているし、ちょっとでも湯から体をだすと寒い。
などと、皆でワイワイやりながら結局1時間以上入っていた。

5時半相変わらず雪は降っているし、もう薄暗くなってきた。
意を決してあがる事とする。
湯船から脱衣場所までの雪の1mの距離が、寒いし滑りそうで恐い。
素足にアイゼンを付けたくなるような、今日一番の難所である。
裸のまま雪の上で着替える。
ビーチサンダルでもあればと思うが、山渓の優雅な写真とは大違いだ。
本沢温泉へ帰ると夕食はうどんすき、結構うまかった。
この日の泊まり客は16人。

<雪の夏沢峠にて>
030223-natuzawa.jpg 翌朝は青空が見えていた。
これなら硫黄まで登れると勇んで準備をしたが、出発の頃にはまた雪がちらついてきた。
今日もスノーシューで快調に飛ばす。
この時期の八ヶ岳はサラサラでふかふかの雪、アイゼンよりスノーシューに限る。
ただ夏沢峠直下にすごく急な斜面が1箇所あり、ちょっと苦戦したが1時間半位で夏沢峠に到着。
テントが2張ある。
また、硫黄岳へ登るためにデポしたザックが5〜6個置いてあった。

<談話室の薪ストーブ>
030223-danwasitu.jpg 展望はまったく利かない。
これならこれ以上登る事はないと、写真を撮って早々に戻る事とする。
引き返す勇気も、我が探足会のモットーである。

11時半頃、本沢温泉に戻る。
食糧もまだ沢山持っていたが、作るのが面倒と小屋にカレーライスを注文する。
食べてすぐ下山するつもりで、この間談話室の薪ストーブと格闘するが、薪が湿っていてなかなか火がつかない。
ぐずぐずやっているうちに、もう13時になった。

「早くしろ」「待て待てもう少し」「早くしろ、もう出発するぞ」「待て慌てるな」
「もう1泊して行こうか、休みも取ってある事だし」「そうしよう、そうしよう、ウイスキーもまだ残っているし」
と、我が探足会こうゆうことは何故かすぐに決まる。

<石楠花の湯でくつろぐ>
030223-syakunagehuro-1.jpg それからは延々と談話室と薪ストーブを占領して、ウイスキーを飲んで昼寝。
冬期は屋内の風呂は閉鎖されているが、本沢温泉の建物のすぐ近くに冬期限定の風呂がある。
4時ごろになったら今度は、この石楠花の湯でのんびり。
何もあくせく登るだけが山登りではない、といつもの事ながら納得、納得。
外は相変わらず雪が降っている。
今日は、千葉から来たと言う年配の夫婦と4人だけの泊りである。

翌日、今日は本当に帰ることとする。
来た道を快適にスノーシューで飛ばす。
しらびそ小屋到着、今日は奥さんが小屋番していた。
窓からはリスの餌場に、コジュウカラ、シジュウカラ、ホシガラスなどが、雪にもかかわらずしょっちゅう来ては餌をついばんでいる。このあたりはカラ類が多いらしい。
本当にここは雰囲気の良い小屋である。
晩秋にでも泊りたいものだ。

<雪に埋もれた冬期専用の石楠花の湯>
030223-syakunagehuro-2.jpg

<しらびそ小屋の窓から餌をついばむ小鳥が>
030224-sirabiso.jpg ここから稲子湯まではすぐである。
稲子湯で風呂に入って、この後茅野の市内で本沢温泉のご主人、原田さんと待ち合わせているので急いで帰る事とする。

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