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2001年7月19日(木)〜23日(月) |
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18名 |
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雨の中の岩木山 |
≪20日(木)≫19日名古屋−青森−岩木山−酸カ湯温泉
前回の東北山行から1年、朝8時半頃名古屋空港には名古屋出発組みが揃った。
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四葉塩竃(ヨツバシオガマ) 八甲田山 |
青森空港では、山形と宮城からの幹事と、三重からフェリーで来た者が待っていてくれた。さらにこの後の便で東京、千葉からの者を加え総勢18名が揃った。大パーティだ。
さっそく車4台で岩木山へ向かう。名古屋はすでに1週間も前に梅雨明けなのに東北はまだ。
急いで雨具をつけて登り出す。約1時間半かかって頂上。大人数だと予想外に時間がかかる。 |
雛桜(ヒナザクラ)八甲田山 |
すぐさま今度は八甲田山の山麓、酸カ湯温泉まで車を走らす。忙しい事だ。 既に雨は止んでいる。この分ではもう梅雨明けかもしれない。 途中、弘前城に寄りたいという希望もあったが時間も無いのでひたすら車を走らす。
酸カ湯温泉は知る人ぞ知る名湯。もっとひなびた温泉を想像していたがすごく大きな温泉宿だった。 |
八甲田山頂上で記念撮影 |
風呂上がりでお決まりの宴会。宿の食事も旨かったが東北山行での楽しみはなによりもU氏の差し入れ、自身の包丁さばきによる、「ほや」の酢のもの。それに同氏の差し入れの東北の地酒。 山へ来てこんな旨いもの食べてて良いんだろうか、山へ来るとまた太って帰る事になる、との思いは酒とともにあっちへ置いといて、みんなパクパク。 某探足会の某芸能部長の某Koji氏(本人の名誉のためにあえて伏せ字とす)の「出前一丁」のパンツで盛り上がった事は内緒にしておこう。 |
ウラジロヨウラク 八甲田山 |
≪20日≫八甲田−八幡平−松尾村 旅館で作ってもらったおにぎりをリュックに詰める。ところがこのおにぎりの大きい事。まるでソフトボールの球ぐらいのが2つも入っている。
8時50分酸カ湯温泉から仙人岱へ向けて登り始める。途中雨が降ってきた。あー今日も雨かと雨具を付けるが数分で止んで、曇りながら快適な登山を続ける。 |
水芭蕉(ミズバショウ)八甲田山 |
ここで食事とするが今日の目玉は、先日のU氏特製のタイ料理トムヤンクンである。氷入りクーラーと共に運び上げた豚肉に、レモンをたっぷり利かせたトムヤンクンの味は格別。ちょうど、この東北山行の直前に、何度目かのタイ旅行をしてきたK氏のタイ料理についてのウンチクを聞きながら、先の特大のおにぎりと共にほうばると満腹満腹。 ロープウェイで登ってきたらしい30名くらいの団体が来た。見ると酸カ湯温泉の「持って行かないで下さい」と書かれていたはずのオレンジ色のタオルを何人か持っているではないか。?!?!?!
帰りは毛無岱を回って下る。広々とした湿原である。ここも高山植物が多い。新田次郎の小説の遭難はもっと東の方らしいが、これだけ山が深くて、広くて、雪では遭難もあり得るだろうという感じはする。 |
金光花(キンコウカ)八甲田山 |
14時45分酸カ湯温泉出発。奥入瀬渓谷、十和田湖経由で八幡平へ向かう。 このあたりも本当はゆっくりしたいところだ。やっぱり百名山はどうもせわしい。 17時半頃八幡平駐車場着。空身で石畳を駆け上がる。ガイドブックなどでは各種の登山道遊歩道が紹介されているが、頂上近くまで道路が通じており、ピークハンターに徹する。もう夕暮れは近い、ここも時間と競争だ。百名山とはじっくり山を味わえないものなのか。 今日の宿は、不細工なヤマヤには似つかわしくないペンション。でもやっぱり温泉に入りたいと言うメンバーのワガママで日帰り温泉、八幡平温泉へ。ここでも時間との競争、30分で出て松尾村のペンションイイハトーブへ。ここはみどりと水のグルッペの前副会長のご主人お勧めの宿。フランス料理とワインに舌ヅツミ。 |
白山千鳥(ハクサンチドリ)八幡平 |
≪21日≫早池峰−網張温泉 7時50分早池峰山へ出発。途中コンビニで食糧買い出し。10時30分、狼久保ですでに上部の駐車場は満車。シャトルバスに乗り換える。5時から16時まで30分おきにシャトルバスが出ている。小田越まで料金400円。時間は33分。 この時の運転手の面白い事、面白い事。車内は爆笑の渦。切符を入れ間違えた場合の事について、まるで漫談の口調で繰り返し繰り返しマイクでしゃべっている。東北人の人の良さを感じる。またたくまに終点へ着いてしまった。 |
深山苧環(ミヤマオダマキ)早池峰山 |
トイレは出来るだけここでして行くようにとの注意書き。やむを得ず途中でする場合は、簡易トイレに入れて持ち帰る様にとの事。早池峰マナーガイドのパンフも配っている。早池峰の自然を守るために非常に行き届いているのを感じる。 バスを降りて登り始める。さっそく日本のエーデルワイス、早池峰薄雪草が歓迎してくれる。盛んにシャッターを切る。 頂上はすでに大勢の人。場所を探して昼食。目の前に薬師岳が座っている。遠く東北の連山も良く見える。すでに梅雨明け、天気は快晴である。すごく暑い。 |
日本のエーデルワイス 早池峰薄雪草(ハヤチネウスユキソウ) 早池峰山 |
帰りは河原の坊の予定だったが、この後のスケジュールもあり来た道を引き返す事にした。 小田越の直前、小さな動物が横切った。オコジョである。我々の前後ろとチョロチョロしている。 慌ててカメラを取り出し、何枚かシャッターを切る。一枚くらいは移っているだろうと期待したが、後で現像してみたところ、すべてカメラぶれでオコジョは全く判別できなかった。少々興奮していたようだ。それにしても早池峰の豊かな自然を実感した。
帰りもシャトルバスで駐車場まで。 |
七竈(ナナカマド)早池峰山 |
≪22日≫岩手山−花巻温泉
7時半網張温泉を出発、馬返しで朝飯を食べてから登り始める。 しかし、なかなかすごい山である。何しろほとんど登り一直線で息をつくところがない。7合目まではただひたすら登りである。事前偵察をしてくれた幹事のアドバイスどおり右へ右へとルートを定め新道を行く。幹事氏によれば旧道はカンカン照りの尾根道で暑くて歩けないそうだ。 3時間半ぐらいで7合目、汗ぐっしょりになって一息いれる。パーティーのメンバーにはかなり遅れている者もいる様だ。 |
岩手山の山頂のトンボ |
7合目から8合目まではほぼ平坦。8合目の避難小屋には旨い水場があった。ここでメンバー全員揃って、体にも水筒にも充分水を補給、いよいよ岩手山頂上は目の前である。
不動平避難小屋から上はガレ場、非常に登りにくい。この時間になっても登山マラソンの走者が走っている。頂上にはその関係者が一杯である。
昼食後お鉢の周りを回って下る事とする。ガレ場に駒草がいっぱい咲いている。 |
峠蕗(トウゲブキ)岩手山 |
≪23日≫遠野−花巻
飛行機の出発は15時10分。それまでフリーである。
何時間でも居たい気がするが、今日も時間との競争、すぐに花巻までとって返して、こんどは宮沢賢治資料館へ。 宮沢賢治資料館でも東北の豊かな文化に感動を覚えて、何時間でも居たい心境にとらわれるが、時間は容赦ない。新幹線で東京へ帰るメンバーを送って花巻空港から後ろ髪を引かれる思いで、今年の東北を後にする。 |