2001.5.7増設
連休の渋滞にもめげず、新たな発見感動の旅

四国、石鎚山と剣山を登る

日程 2001年5月3日〜6日
行程
  • 3日 しまなみ海道−今治(泊)
  • 4日 今治−石鎚成就社−弥山−天狗岳−石鎚成就社−貞光(泊)
  • 5日 貞光−見の越し−剣山−見の越し−祖谷かずら橋−塩江温泉(泊)
  • 6日 塩江−徳島−淡路島−(帰路)
メンバー 3名
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弥山1974m頂上
<事の発端は>
1週間前の1通のメールが探足会事務局長から。
「こんどの連休どこかへ行こう。百名山の鳥取、大山へ行きたい。」と。
連休は混むから嫌だ。急に遠くまで行くような計画なんてすぐに出来る訳がない。
それになんで百名山なんだ。いまさらピークハンターなんて。と思っていたら、続いてまたメールと電話、「4日も連休あるから、四国の百名山2つを登ってこよう。お前が計画しろ。」ムッムッ、なんていきあたりばったりのやつだ。大山はどうしたんだ

四国なんて土地勘もないし、第一、石鎚山と言うのはどこにあって、どこから登るんだろう。そんなんで計画しろとは無茶な話だ。
仕方ないのでとりあえず本屋で百名山の本と、四国のガイドブックと、中国四国の地図を買ってきて勉強することに。

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ガスに浮かぶ最高峰天狗岳1982m
<5月3日今治へ>
とにかく、なんとなく計画が出来上がって朝10時出発。

高速道路公団のホームページから所要時間は大体掴んでいるが、今日はどこまで行けるかわからない。
案の定、愛知県の一宮、大阪の吹田あたりでメチャクチャな渋滞。
やっぱり人並みに渋滞を経験しないとゴールデンウィークの実感がないと負け惜しみを言いながらひたすら山陽道を西へ。

しまなみ海道はすでに夕刻。今治で四国へ上陸。
コンビニで食糧とアルコールを買い込んで、今晩どこで泊まるか考えながら走る。

今治の外れに、道の駅今治湯ノ原温泉があった。聞くと近くで温泉にも入れるとの事(400円)、ここで車中泊とすることに決定。

風呂上がりのあとはお決まりの野外での宴会。
ここの道の駅は駐車場が少し狭く20台くらいしか止められないが、車中泊の車で満車。
同じように考えるものは大勢いるものだ。

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西日本最高峰天狗岳頂上1982m
<5月4日石鎚山へ>
5時半、道の駅出発。石鎚山目指し走る。

1時間ほどでロープウェイ下谷駅着。ロープウェイは7時40分からだとか。
駐車場の料金を集めていた京屋旅館のご主人としばし歓談、税金対策が大変だとか。駐車料金700円。

ロープウェイは50人乗り、けっこう並んでいる。
8時、ロープウェイを降りて歩き出す。すぐに石鎚神社成就社。みやげ物店や旅館がいくつかある。

鳥居を越えていよいよ山道へ。
ロープウェイから頂上まで3.6km、2時間半から3時間とのこと。
天候は雨の心配はないけどすっきりしていない。

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天狗岳から弥山を遠望する
<頂上をめざして>
子供からお年寄りまで幅広い人たちが登っている。白装束の信者さんも結構いる。
対向者には普通「こんにちは」と声を掛けるが、ここは信仰の山、途中の看板に「お上りさん、お下りさんと声を掛け合いましょう」とあるのが大変気に入った。

石鎚山は結構岩場できつい山であるが、道はしっかりしており誰でも登れる山である。
途中、修行のための岩場、試し鎖(74m)、1の鎖(33m)2の鎖(65m)3の鎖(68m)があって、結構面白い。(但し2の鎖は通行止めになっていた)
鎖に自信ない人はまき道がある。しかし、鎖を登る人の中には、途中で恐くなって岩ゼミのように動けなくなる人がいて渋滞を引き起こしている。結局頂上まで3時間半かかった。

弥山(ミセン)1974mに石鎚神社頂上社がある。かなり広い頂上であるが人で一杯。

昼食後、荷物をデポして最高峰天狗岳1982mへ向かう。
往復20分ぐらいであるが上り下りが狭く、ここでも渋滞を引き起こしている。10人づつ交互に登り下りするよう呼びかけながら通過する。交通整理しないとずーと待たされることになる。

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みごとなアケボノツツジ
<下り..そして、しまった!>
混んできたので早々に下り始める、午後になっても次々と登ってくる。途中の階段が狭くここでも渋滞。10人ずつ10人ずつと声を掛ける。

しまった!1の鎖の下まで来たところ、頂上にカメラを忘れたことに気がつく。
荷物を置いてひとりまた頂上まで駆け上がる。汗を拭き拭き30分ほどで頂上へ着いたが、残念カメラは見つからない。

はるばる四国まで来た記念に、石鎚神社に寄付しておくのだと諦めて、またまた走りながら下る。試しの鎖のところでメンバーに追いついた。
聞くと試しの鎖を反対側からもう一度登ったとのこと。
1日に頂上まで2回も駆け上がるのもアホだが、試しの鎖を2回も登るのもアホな話である。

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剣山頂上1955m
<温泉そして今夜の宿>
ロープウェイの乗り場京屋旅館で温泉に入れるとの事。300円払って汗を流す。牛乳風呂のような白い湯である。

明日は剣山。今夜中に近くまで行って置きたい。またまた車中泊だ。どうせ宿泊費がかからないのなら、夕食ぐらい豪勢なものを食べようと話しながら、車を走らせる。

だが松山自動車道がまたまた渋滞。美馬インターを降りたのが夜8時、食べ物屋を探そうにも付近は真っ暗、何にもない。
ようやく1軒ラーメン屋を見つけて、チャーハンラーメンセットを注文。やっと夕食にありつけた。豪華な夕食をするはずではなかったのか。

夕食後、またまたコンビニで食糧を買い込んで宿探し。
カーナビで探すと近くに道の駅貞光ゆうゆう館がある。今夜の宿も道の駅とする。
ここの駐車場も30台くらいで狭いが、やはり車中泊の車で一杯である。こんなにも道の駅が、みんなに利用されているとは新たな発見であった。
私たちはこれから、敬意を込めて「道の駅ホテル」と呼ぶこととしよう。

お決まりの野外での宴会のあと、今夜はベンチにシュラフで寝ることにする。ちょっと車の音がうるさいが足を伸ばして寝られる。

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剣山頂上ヒュッテのご主人と
<5月5日剣山へ>
5時半起床。見ると近くにテントを張って寝ている人がいる。上には上がいるものだ。

6時、剣山見の越しを目指して車を走らせる。この道もかなり狭い。
7時過ぎ、見の越し駐車場着。ここでも車中泊のひとが大勢いる。

ここには登山リフトがあるからやっぱりリフトで登ろうと言う軟弱な意見には逆らわず、リフトの運行の9時まで2時間ほど休憩。
平家落人の資料館があり、100円払って勉強する。

リフト降りて、頂上まで尾根道を約40分、石鎚に比べればあっけない。残念ながら曇り空で、展望はあまり良くない。
百名山を目標に山に登ると、どうしてもピークハンターになる。剣山は、ジローギュウや一の森など、本当はもっともっと時間を掛けて歩きたいエリアは一杯ある。多少の罪悪感を残して、今回はピークハンターに徹することにした。

頂上ヒュッテでおでんにビールを飲みながら、小屋のご主人と雑談。こんにゃくがうまいと言うと手作りこんにゃくの素があると勧められ結局3人分買ってしまった。
帰りは大剣神社を経由して帰る。

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平家落人の里、祖谷カズラ橋その1
<奥祖谷かずら橋へ>
リフトを使ったので、今日は十分時間がある。暖かい山菜そばで昼飯を済ませた後、平家落人の里、祖谷(いや)山村のかずら橋を見に行く。

狭い国道439号線(別名ヨサクと言うそうだ)を行く。ここも相当車が入っている。
追手が迫ればすぐ切り落とせるようにと、平家の落人が考案したというシラクチカズラのツルで作った吊り橋であるが、実際は観光用に中に太いワイヤーが入っている。
でも渓谷に架かるこの橋はなかなかのものである。
ついでに、箱に乗って自分でロープを手繰って渓谷を渡る「野猿」という乗り物にも挑戦、平家の落人の里を楽しむ。

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平家落人の里、祖谷カズラ橋その2
<塩江温泉へ>
今夜こそまともな食事と、ふかふかの布団に寝たい。見の越しの駐車場で出会った地元の方から紹介された、塩江温泉に向かうこととする。

結構大きな温泉街である。ここにも道の駅があった。思わず泊まろうとする誘惑を振り切って赤池旅館へ。
1階で食堂を経営しており、2階が旅館(民宿かも)6500円でひさびさにまともな泊り場所である。

子供の節句だからと言って、赤飯を出してくれたのには感激。
2回も温泉に入って、しこたま飲んで、疲れているのか夜10時には全員バタンキュー。

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野猿という名前の乗り物
<5月6日帰路>
渋滞を恐れて今日も早立ち。前日に作ってもらった弁当をザックに、ほうり込んで5時50分出発。
ほとんど車は走っていない。徳島道、淡路島、山陽道、名神と快調に飛ばす。やはり朝早いとほとんど渋滞はない。

このままでは早く着き過ぎる。衆議の結果、滋賀県の長浜へ寄り道することにする。
ここは去年伊吹山の帰りに観光見物したところである。昼飯はここのそばに決まった。

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