梅雨の真っ盛り、新聞とテレビの天気予報と首っ引き。雨は金曜日から土曜の朝までで、それ以降は晴れるとの予報を信じて、最終的に実行を決断したのが、前日木曜日。
さっそく本沢温泉へ電話。でも主人の原田さんはいない。外の仕事をしていて帰るのは6時過ぎだとのこと。再度7時ごろ電話する。「そうかそうか待ってるよ」と、いつもの元気な声。原田さんとは、先月のみどりと水のグルッペの例会(大台ケ原)で、ぜひ行くからと言ってあったが、やっと約束を実行できそうだ。
翌日、単身赴任先の浜松から車を飛ばして、名古屋の実家へ。荷物とWifeを積み込んで出発。雨はますますひどくなる。ハンドルを取られそうになるほどの雨と風。翌日本当に晴れるんだろうか。ひたすら走って諏訪湖SAに着いたのが、22時30分。天気が良ければ、稲子湯あたりの山中にテントを張って仮眠しようと思ったが、この雨なので少し早いがここのSAで車中泊とする。少しアルコールを入れて、横殴りの雨音を子守り歌に眠る。
早く寝たせいか翌朝早く目が覚めた。まったく雨はあがっている。洗顔朝食を済ませて出発。小淵沢ICから八ヶ岳有料道路(時間が早いので無料だった)を通過して佐久甲州街道へ。そして松原湖から稲子湯方向へ。
稲子民宿のあたりで少し不安になって地元の人に道を聞くと、まだまだ5キロほど奥だそうだ。稲子湯手前1キロほどの所左に本沢温泉への立派な看板。ここで舗装道路と別れて林道へ。底を擦らないようにそろそろと走る。
15分ほど走ると右側にさらに本沢温泉への分岐の小さな看板。ここで車を置いて行こうかとも思ったが、この先の展望台の所までは乗用車でも入れるとの事なので、さらに進む。しかし、道はいっそう悪く、傾斜もきつくなる。カローラワゴンではかなり苦しい。しばらく進むが、ついにあきらめて車を捨てて歩き始めることとする。
15分ほど歩いて展望台駐車場。これ以降は4WD車のみとの看板あり。さらに20分ほど歩いてゲート。5台ほどの車が止まっている。ここからはひたすら登り。道は広い。途中トラックの荷台に乗った原田さんと出会う。登山道の整備をしているらしい。大変なことだ。ゲートから約1時間で本沢温泉着。暖かい飲み物を作り、朝食の残りのおにぎりを片づけて少し休憩。他に3人ほどの登山者がいた。
夏沢峠に向けて出発。昇るにつれて青空が広がってくる。50分で夏沢峠。まだ早いのかあまり人はいない。写真を撮ってすぐに硫黄岳へ。ますます絶好の天気に。日差しがきつい。ひたすら登り。駐車場所からほとんど登りばっかりだ。
やっと硫黄岳頂上。さすがにここまで来ると人が多い。主峰赤岳が目の前。去年登りで苦しんだ阿弥陀岳もすぐそば。空は真っ青、過去1年間で一番よい天気だ。ぽかぽか暖かい。コーヒー、紅茶を作って、小一時間のんびり過ごす。
時間があるから天狗岳へも回ろうかとも思ったが、今回の主目的は露天風呂。本沢温泉めざして下る。Wifeはこのために水着を持ってきている。ここの露天風呂は狭い。5〜6人がやっと。幸い空いたところだ。硫黄岳をながめてのんびり入る。しばし至福の時。でも首筋が日に焼けてしみる。
そろそろ出ようかと思っていたらどやどや大勢がやって来た。慌てて出る。小屋の前のテラスでビールを片手にまたまたのんびり。多治見から来たと言う楽しい夫婦と話しがはずむ。
翌日、ほとんどの人は硫黄や天狗を目指すが、われわれはそれを見送ってさらに下る。目指すは稲子湯。稲子湯の朝は9時からだった。入浴料400円。本当に最後の汗を流して、車の人となり、帰路へ。まだ、かなり時間が早いので、あちこち遊びながら帰ることとする。