09.10.4増設

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北アルプス・涸沢・テント山行と穂高縦走
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<涸沢のテン場で>クリックすると拡大します
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日 程
2009年9月18日(金)〜22日(火)
メンバー
9名
行 程
  • 18日(金)沢渡(仮眠)
  • 19日(土)−上高地−横尾−涸沢テン場(泊)
  • 20日(日)−北穂小屋(泊)
  • 21日(月)−北穂−涸沢岳−穂高岳山荘−奥穂往復−涸沢テン場(泊)
  • 22日(火)−上高地−温泉(泊)翌日帰路

<本谷橋で休憩>
「北アルプスの涸沢でテントを張ろう」
と事務局長からお誘いの電話。
今年2009年の秋の連休は5日間の大型連休である。

「高速が1000円だし・・・」と彼。
「連休はのんびりしょうと思ってたのに・・・」と私。

とは言いながらも行動開始。さらに同行者を募ると、テント山行にもかかわらず大阪、京都、三重、名古屋、下田、千葉から男性6名女性3名ものメンバーが集まった。

勤めもバラバラ、住まいもバラバラのため集合場所は、いつものとおり深夜、上高地手前のいつもの市営沢渡駐車場とする。

<涸沢で盛り上がる>クリックすると拡大します
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金曜日仕事を終え自宅に取って返し、高速道路をひた走る。深夜松本駅に着くメンバーを拾って集合場所へ向かう。
高速1000円を見越して深夜0時を回ってからインターを降りるつもりが、高速道路の分岐を間違えて余計な高速料金を支払ったものもいた。
駐車場で集合後早くも宴会が始まった。

9月19日(土)早朝、全員揃ってタクシーで上高地に入り、登山口の横尾まで3時間歩く。
心配していた台風の影響もなく、抜けるような青空が広がる。
テントの入ったザックがギシギシ言うのが心地好い。今日も快調に歩けそうだ。


<北穂への昇りで富士山が>
横尾いよいよ登り、連休だけあって結構登山者は多い。本谷橋を過ぎやっとテント場、涸沢へ着いた。
ここのナナカマドの紅葉は有名であるがまだ2週間くらい早く、上部がわずかに色づいている程度であった。

ただちに4張りのテントを設営して祝杯。
ここは標高約2400m、よく酒が回る。
酒を散々飲んで騒いで、それぞれテントに潜り込む。

<北穂山頂で>
この連休はさすがにテントも多い。
涸沢ヒュッテは満員で、今日はふとん1組に3人のスペースだそうだ。
それに比べテントは伸び伸び寝ることができる。

実は5月にもここでテントを張っていた。
その時は一面雪だった。雪の上は寝やすいが、今回は整地の手抜きもあって石がゴツゴツしており、少々背中が痛い。


<北穂小屋前のテラスで、槍を背景に>クリックすると拡大します
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9月20日(日)今日も快晴である。
一人は調子悪いとの事でテントでの留守番として残るが、8人のメンバーは北穂高岳(3100m)を登る。
結構連なっている。 およそ3時間で頂上へ着く。

<北穂山頂からの荘厳な夕日>
ここは展望が良い。槍ケ岳、奥穂から立山、八ケ岳、南アルプス、中央アルプスまで見渡せる。
富士山も見えている。久しぶりの高度感に満足。

北穂を登ったメンバーのうち4名だけが、どうせ登ったのだからと今日はここの山小屋で泊まることとした。
天気が良すぎて夕焼けも朝焼けも、あまり赤くならなかったが久しぶりの3000mのてっぺんである、担ぎ上げた一眼レフで盛んにシャッターを切る。
しかし、なかなか満足した写真は撮れない。これはカメラの腕か・・。いや天候のせいにしておこう。

ここでも宴会、荷揚げしたウィスキーは残りわずか。 ポケット瓶を追加購入する。


<北穂小屋前、朝日を浴びて>クリックすると拡大します
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9月21日(月)せっかく登ったので、久しぶりに北穂〜奥穂高を縦走することとした。
なにしろ岩場の続く穂高連峰の縦走路、鎖場、はしごが連続する。ここは高度感もあって好きなルートである。
<涸沢岳で>クリックすると拡大します
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落石を起こさないように慎重に進む。
約2時間の尾根歩きで涸沢岳を越えて奥穂岳。

ここで再度涸沢からザイテングラードを登ってきたメンバーの一人と合流。

奥穂は一番の人気の山で登山者は非常に多く、取り付きの梯子が渋滞を起こしている。

奥穂の頂上からは、ヘリコプターの墜落で有名になった穂高ジャンダルムが目の前である。
ヘリコプターの残骸を探したが、ピーク(ロバの耳)の向こう側のようで残念ながら見えない。

1週間前に前穂を登った友人から、吊尾根から写したヘリコプターの尾翼の写真を貰っている。
吊尾根からは見えるらしい。いずれにしても犠牲者の冥福を祈る。


<奥穂でメンバーと合流>クリックすると拡大します
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奥穂からの展望を満喫した後帰路に着く。下りもやはり梯子で渋滞している。1時間半も待たされた。
ザイテングラードを下ってテント場に戻る。

途中捻挫したらしい登山者を、ヘリコプターが救助していた。
天候も快晴で、まだ明るいのに自力で降りられないほどの重症なのかと思うが、こちらも気を付けなければ慎重になる。
何しろメンバーの一人は穂高岳山荘前でウィスキーを飲みすぎてやや酩酊状態である。

<奥穂山頂で>
穂高縦走を終えて再びテントサイトで反省会、またまた酒が進む。
留守組は屏風の頭まで散歩してきたらしい。


<ジャンダルムを背景に>
この日は横浜に住む山の友人が、11名のグループで来ているのと合流した。
彼とも何度も一緒に山へ行っている。久しぶりの再開である。
大勢でワイワイガヤガヤ楽しい夜が更けていく。

9月22日(火)最終日、昨日までの快晴とうって変わって雨模様となった。
急いでテントを撤収して下山開始。

やっと上高地まで無事帰ってきた。

<横浜のメンバーと>
メンバーの皆さん、おとなしく帰るかと思いきや、誰かが「早く帰っても渋滞にかかるだけ、もう1泊していかないか」と言う。
何人かがそれに同意。懲りない連中である。早速旅館を探す。
「できれば温泉旅館が良い」と贅沢を言う奴もいる。


<120リットルザックの雄姿>
連休中で取れるかなーと思ったが、タクシーの運転手に聞いた観光案内所へ電話して値段を交渉、何とか温泉旅館を確保。

車の中の仮眠とテントと山小屋ばかりで、やっとまともに泊まる事が出来る。
温泉と酒と山の余韻に浸りながら、連休をフルに活用した行き当たりバッタリの5日間の山行を締めくくった。
<2.7リットルペットボトル入りウィスキー2本が空に>
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