北海道の雄大な自然を満喫!!

西別岳、摩周岳、雌阿寒岳、羅臼岳を登る


日 程
  • 2003年6月26日(木)〜30日(月)
メンバー
  • 10名
行 程
  • 26日(木)
    • 名古屋空港−釧路空港−釧路湿原−コッタロ湿原展望台−養老牛温泉ホテル大一(泊)
  • 27日(金)
    • −西別岳800m−摩周岳(カムイヌプリ)857m−西別岳−摩周湖展望台−川湯温泉のコンビニで食材仕入れ−三香温泉入浴−屈斜路湖ログハウス村自然塾(泊)
  • 28日(土)
    • −雌阿寒温泉登山口−雌阿寒岳1499m−オンネトー湖−阿寒湖アイヌコタン−藻琴山展望台−斜里町で食材仕入れ−ウトロしれとこ自然村キャンプ場(泊)
  • 29日(日)
    • −羅臼岳登山口−弥三吉水−銀冷水−雪渓のため羅臼平直前で断念−登山口−知床五湖−カムイワッカ湯の滝−ウトロ市街で食材仕入れ−ウトロしれとこ自然村キャンプ場(泊)
  • 30日(月)
    • −知床峠−羅臼−マッカウス洞窟ひかり苔−野付半島トドワラ−釧路空港−名古屋空港
<<青い枠の写真はクリックすると拡大します>>

<エゾスカシユリが出迎えてくれる(西別岳)>
透かし百合 <26日(木)>
今回は釧路の単身赴任氏の呼びかけで10名が集まった。
出発便はJAS、誕生日割引で3万円の通常料金が1万円になる。
たまたまメンバーに6月誕生日のものがいて4名が割引の恩恵にあずかる。
メンバー10人の割り勘にしたがそれでも安い。

1時間45分で釧路空港に無事着。
しばし待って東京組と合流、東京組で一人首都圏の交通事故で飛行機に乗り遅れたのがいるとか。
次の便で追いかけてくるそうだ。

早速レンタカーを借りて、まずは釧路湿原に向けて出発。
さすが北海道、まっすぐな道が延々と続く道を快調に飛ばす。
釧路湿原展望台、大空と緑の湿原がとてつもなく広い。松山千春の世界である。

<北海道の花スズラン(西別岳)>
続いてコッタロ湿原、多和平展望台へ車を走らせるが、天候がいまいちのため通り過ぎるだけとした。
標茶市街、ここで明日以降の食料を調達。
単身赴任氏の事前調査に基づいて、ジンギスカン用のラム肉、こだわりのパン、それに欠かせない酒類と氷をしこたま仕入れる。
その後、養老牛温泉へ車を走らす。
どこまでも続く牧草地の中の信号のまったくない、まっすぐな道路、牛飛び出し注意の道路標識がある。
「でっかいどーほっかいどー」と叫びながら、??Km/hで飛ばす。

18:00 養老牛温泉「ホテル大一」着。走行距離、釧路からここまで110Km。
到着してから単身赴任氏いわく。「明日の昼飯買うの忘れた」(^_^;;「まっ何とかなる」(^_^)
結局、夜食用にでたおにぎりをそのまま持ち越すことで解決!!!
遅れた一名はここで合流。

(教訓)☆ちょっと待て、飛行機は急に止まれない☆

<オダマキも華やか(西別岳)>
<27日(金)>
お客サービスとして朝ホテルで餅つきがあった。
我々のメンバーも何人か餅をついて、ちゃっかり昼飯用に餅をいくつか確保した。

摩周岳(カムイヌプリ)はアイヌ語で「神の山」とか。
ガイドブックなどでは摩周湖展望台の方から登るようになっているが、我々は東側の西別岳から登ることとする。

9:00 登山口には立派な山小屋がある。
単身赴任氏はここを管理する標茶山岳会のメンバーでもある。
遠足の学生の団体と会った。聞くと小学校中学校合同の学校で全校生27名とか。
若い先生もいて楽しそうな学校だ。
ちゃっかり校長先生の後について花の名前の講義をしてもらったメンバーもいる

遠くで雷のような音が続いているので何だろうと思ったら自衛隊の演習の音だそうだ。
ちょっと似つかわしくない感じである。

<西別岳800m>
西別岳は標高は低いが高山植物は多い。
オダマキ、エゾスカシユリ、マイズルソウ、チシマフウロ、ハクサンチドリ、トウゲブキ、シコタンキンポウゲ、コケモモなど見事なお花畑が続いている。
残念ながら盗掘する者がいるそうだ。盗掘の跡が痛々しい。

10:30 1時間半で西別岳頂上。どうゆう訳かこのあたりは、蚊とダニが一杯だ。
写真だけ撮ってすぐに摩周岳へ向かう。

西別岳〜摩周岳の道は、ヒグマの巣の、ど真中に道をつけたとか。
「♪♪あるー日、森の中、熊さんに、出あーった♪♪」という訳にはいかないので、熊よけの鈴と笛を盛んに吹きながら進む。
途中木立の中から時々摩周湖が望める。

12:00 西別岳から1時間半、摩周岳頂上。
ここから見る摩周湖がすばらしいと聞いていたが、着いたときは残念ながらガスで何にも見えない。昼食を摂って同じ道を引き返す。

山を降りてから、念のためシャツを脱いで探すと、ひとり4〜5匹のダニが見つかった。恐るべしダニ。

<カムイヌプリ857m(摩周岳)は神の山>
車で摩周湖展望台へ回るが、さすが霧の摩周湖、何〜んにも見えない。

続いて車は川湯温泉まで。
ここのコンビニで明日の朝食、夕食と今夕の酒の仕入れをする。
北海道では何10Kmも走らないとコンビニが見つからない。
単身赴任氏は事前に同じルートを車で走破し調べ上げてある。
すごい行動力である。改めて感謝、感謝。

17:30 今夜の寝床、「屈斜路湖ログハウス村自然塾」着。
コテージに荷物を置いて近くの三香温泉へ日帰り入浴。

風呂から上がってバーベキューで宴会。
手のひらぐらいあるホタテ、ホッキ貝、ジュクジュクの脂一杯のホッケなどたんまり食べて飲んで夜はふけていく。

(教訓)☆山ではダイエットできない☆

<雌阿寒岳から雄阿寒岳を望む>
<28日(土)>
6:55 自然塾発。
8:20 雌阿寒温泉登山口着。さっそく登り始める。
快調に高度を上げる。雌阿寒岳は人気の山である。
かなり大勢の人が登っている。

眼下に深いブルーの湖が見えてきた。オンネトーである。
宝石のようなきれいな水の色だ。

雌阿寒岳は活火山である。頂上近くに恐ろしいぐらいの噴煙を上げているのが良く見える。

<しれとこ自然村でバーベキュー>
10:30 雌阿寒岳頂上到着。
昨日とはうって変わってよい天気である。
阿寒湖、雄阿寒岳の展望が良い。

帰りは阿寒富士の方面からオンネトーの方へ下る。
元気なもの2名が阿寒富士を登るという。往復2時間、付き合いきれない。
このルートも高山植物が多い。コメツツジ、エゾリンドウ、ツガザクラ、コマクサなど目を楽しませてくれる。

12:40 下山。
オンネトーでしばし記念写真のあと、昨日見えなかった摩周湖展望に再度挑戦のため車を走らす。今日は良く見えた。

<清楚なミヤマエンレイソウ(羅臼岳)>
藻琴山展望台を経由して途中斜里町で、明日の朝食、夕食、今夜の食材など仕入れ。
ひたすら車を走らす。

18:10 オシンコシンの滝を経由してウトロ「しれとこ自然村」着。
うれしいことに、ここは温泉のあるキャンプ場である。但し温泉は別料金。
コインランドリーもある。
バンガローに荷物を放り込んで風呂へ。ここはオホーツク海へ沈む夕日が見えるすばらしい露天風呂である。しかし、すでに沈んだあとだった。

風呂の後、さっそくバーベキューで昨日の宴会の続き。
昨日は魚だったため今日の献立は肉、メインは標茶で仕入れたラム肉の串焼き。
こうして今日の夜もふけていく。

(教訓)☆山では早立ち、早着が鉄則☆

<クロユリも咲いていた(羅臼岳)>
<29日(日)>
6:00 「自然村」発。 6:30 登山口。いよいよ今回山行最後の山、羅臼岳を目指す。
登りながら海の方が見える。オホーツク海である。
晴れていると展望がすばらしいとのことだが残念ながら今日も天候は良くない。
今にも降り出しそうだ。

8:05 弥三吉水で小休止。湧き水が美味い。
ウコンウツギの黄色が良く目立つ。

9:05 銀冷水で小休止。ここの湧き水も美味い。
チシマサクラが咲いていた。このあたりから雪渓が目立ってきた。

<チシマサクラ(羅臼岳)>
9:50 大谷の大きな雪渓にぶつかった。しまった、アイゼンをもってくるべきだった。
しかし、雪はやわらかく登れなくはなさそう。慎重に雪渓の上を進む。あと少しで羅臼平だ。

だが羅臼平への登りは見上げるようでかなり急。何とか登れてもアイゼンなしでは下りが難しそう。

ここで衆議一決。メンバーの技術体調や天候を考えてここで断念することとした。
ここまできて残念であるが、引き返す勇気も大事だ。山であせることはない。次の機会に期待しよう。(;_;)

11:45 下山。メンバーの一人が下山中に熊らしいものを見たとか。

<羅臼平直前(羅臼岳)>
時間が余ったので観光見物。
13:15 まずは知床五湖。ここも熊が出るので三湖以降は立ち入りができないとの表示。

15:25 そのあと、念願のカムイワッカ湯の滝へ。
道にたくさんの車が止まっている。
ここは滝というか沢の水が温泉になっていて、沢の中を遡っていくとだんだん暖かくなってくる。
4〜500m登っていくとどうにか入れるくらいの滝壷ができている。大勢が登っている。

こちらもパンツとTシャツになって谷筋の岩を登っていく。
カメラを持って登ったが、お粗末なことに途中でフィルムが切れたため肝心のところで写真が撮れなかった。

<カムイワッカ湯の滝(知床)>
キャンプ場に売っていた、裏にイボイボの付いた専用の靴下(ナップザックも付いて800円)を履いた。上り口には貸しわらじがあった。(1回500円)
沢登り用の靴を持ってくれば良かったかもしれない。

滝壷では水着の女性も何人か入っている。
しかしこの時期風呂にしてはちょっと寒い。上に着る服を持ってくるべきだった。

15:40 このあたり鹿はどこにでもいるが、車で帰る途中、キタキツネと熊も見た。
さすが知床だ。

「しれとこ自然村」キャンプ場帰着。
再び宴会の続き。今日の献立は、鮭のチャンチャン焼き。
大きな紅鮭に野菜たっぷり乗せて鉄板で豪快に焼く。

(教訓)☆引き返したい「引き返す勇気」と引き返したくない「引き返す勇気」がある☆

<キタキツネ(知床)>
<30日(月)>
雨の朝となった。いよいよ今日は帰る日である。
釧路まで車を飛ばす。

知床峠を越えて羅臼へ。ここでひかり苔をみて道の駅で買い物。
続いて野付半島まで飛ばす。トドワラもわずかな時間しか取れない。

14:00 釧路空港着。昼飯も抜きで飛ばしたため15時5分の便に十分間に合った。
レンタカーの走行距離880Km、良く走ったものだ。

ここで東京組と単身赴任氏に次回の再会を約してお別れ。
緻密な情報収集と、綿密な計画を立ててくれた単身赴任氏に感謝、感謝。
良き仲間に良き自然、良き料理で満足の5日間でした。

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