飲んだ、騒いだ、みどりと水のグルッペと探足会合同、東北遠征

安達太良山・磐梯山・西吾妻山・蔵王熊野岳
4日間で百名山4座登る

日 程
2000年7月20日(木)〜23日(日)
メンバー
15名
行 程
  • 20日(木)名古屋空港−仙台空港−奥岳温泉−安達太良山−土湯温泉(不動湯温泉泊)
  • 21日(金)−八方台−磐梯山−八方台−五色沼−新高湯温泉(泊)
  • 22日(土)−天元台ロープウェイ−西吾妻−人形石−天元台−米沢市内−蔵王山荘(泊)
  • 23日(日)−蔵王お釜−熊野岳−苅田岳−山形市内−山形空港−名古屋空港

比較的多く見られた
姫沙参(ヒメシャジン)磐梯山
<20日(木)>飛行機は55分で仙台空港に着いた。
さすがに早いものだ。
機上からは御岳や上高地が良く見えた。
名古屋からは、愛知岐阜三重のメンバー9名、仙台空港で仙台、山形、北九州のメンバーと合流。
さらにこの後奥岳温泉で、東京と茨城のメンバーと合流することになる。
今回のパーティは全国から集まった多士済済のメンバーで、職業も公務員から民間企業まで多岐に渡っている。

この東北遠征は、グルッペ主要メンバーのひとりが転勤で仙台近郊の自宅へ戻り、ひとりが山形に単身赴任していることから、陣中見舞いを兼ねて(単なる口実とも言う)発案された山行計画で、実は昨年に続いて2回目である。
但し昨年は我がチーフリーダが仕事の関係で参加できなかったのだ。(悲)

紅輪蒲公英(コウリンタンポポ)磐梯山
図鑑探しても見つからなかった
外来種とのこと
仙台空港から車2台で東北自動車道を福島へ向けて走ることおよそ1時間で奥岳温泉着。
東京と茨城のメンバーがすでに待っていてくれた。
時間の都合でここから薬師岳までロープウェイで行く予定だが、聞くと故障で止まっているとのこと。
仕方ないのでとりあえず昼食。

昼食を終えて歩いて登るかと思って動き出そうとしたところ、ロープウェイが動きそうだとのこと、それじゃーやっぱりロープウェイだという軟弱な意見には逆らえず、しばらく待って動き始めたロープウェイに乗り込む。
(やっぱり楽だ、文明の利器は利用すべきだ(^_^);)

安達太良山の乳首が見える
名古屋は梅雨明けしていたが、東北まで来るとまだ梅雨明けしていない。
若干天気が心配。
石楠花はまだこれからの様子。
季節は1ヶ月ほど違うようだ。
歩き始めて1時間ほどで安達太良山山頂。
高村光太郎の智恵子抄が思い起こさせるたおやかな山だ。

安達太良山は別名乳首山とも言うそうだ。
その呼び名のとおり、なだらかな尾根にふっくらとした小高い山があり、さらにちょこんと乳首のような所が頂上である。

深山岩苦菜(ミヤマイワニガナ)磐梯山
葉や茎に苦味があるので苦菜とのこと
夏休みに入った祝日ということもあって、大勢の中学生の団体がいる。
登りやすい山で、地元のレクリェーションの場として慕われている山なんだと思う。
でも、数年前に火口の有毒ガスで何人もの遭難者を出したニュースを思い出す。
どんなに登りやすい山でも油断は禁物だと思う。

下りはロープウェイを使わずに歩くことにする。
途中小雨に会うが傘だけで何とかなりそう。
途中花を楽しみながら奥岳自然歩道を経由して奥岳に戻る。

貴婦人のような華やかさ
高嶺撫子(タカネナデシコ)磐梯山
ここからは車3台で今夜の宿不動湯温泉へ向かう。
この宿を見つけた仙台のU氏によれば、すごくひなびた温泉宿とのこと。
氏とうとうとのたまう、秘湯を見つけるコツは、定員が20名程度であること、駐車場はないかあってもごく少ない宿を見つけるべしとのこと。
不動湯温泉はこの条件にぴったしらしい。

不動湯温泉は土湯温泉のひとつだそうだが、土湯温泉はすごく立派な温泉街。
こんなところにひなびた温泉宿があるのかなーと思っていたら車はさらに山道へ。
土湯温泉から4〜5キロ舗装道路がなくなってきた。

清楚な中にも気品がある
岩銀杏(イワイチョウ)西吾妻山
さすがに秘湯だ。その建物から歴史の古さを実感させる。
取り壊し前の上高地中の湯温泉と雰囲気が似ている。
さっそく露天風呂と宴会。
先のU氏の差仕入れの「ほや」の酢のものがうまい。
宿も温泉も食事もなかなかのもので楽しい一夜を満喫。

但し、ここでの宴会の模様は公表するには若干はばかられるので割愛する。
(以下宿泊場所での実態(醜態)は青少年育成条例違反のため(ウソ)公表を差し控える)。

磐梯山で登頂記念をパチリ
<21日(金)>不動湯を9時に出発。
途中コンビニで食料調達して磐梯山登山口八方台へ向かう。
なんと観光バスが10台くらい来ている。
途中で会った団体の話では東京方面合同の小中学生の遠足らしい。
若く可愛い女性の先生がいた。
声をかけまくる。
さすがに先生、生徒の手前はた迷惑な顔はしない。

頂上直下の花畑で昼飯。
小中学生の団体がどんどん通り過ぎて行く。
頂上はかなり展望が良いしほぼ晴天。
眺望を楽しむ。
直下の弘法清水の水は冷たくてすごくうまい。

華やかな岩弟切草(イワオトギリソウ)
西吾妻山
下りは遅れた小学生の保護者になって一緒に下る。
駐車場で先生から礼を言われた。
笑顔の奇麗な先生だ。
今日の宿、西吾妻の登山口新高湯温泉まで車を走らす。
途中五色沼をちらっと見て回るが、時間がないので写真だけとってすぐに出発。
西吾妻スカイバレーを通って福島から山形へ。

白布温泉の奥、急な坂を登って新高湯温泉到着。
比較的作りも新しいが、ここも穴場の秘湯だそうだ。
例によってここでの一夜の醜態は風紀上好ましくないので公表を差し控える(宿のみなさんご迷惑をおかけしました_(--);_)

黄花の駒の爪(キバナノコマノツメ)
西吾妻山
<22日(土)>天元台ロープウェイとリフトを乗り継いで北展望台へ。
既にここは標高1800m。
天候はガスであまり良くない。
さすがに肌寒い。
しかしここは高山植物が豊富である。
木道も整備されている。
ワタスゲの海、チングルマの群生を楽しみながら歩く。
ときおりガスが晴れて遠景が見える。

梵天岩からいよいよ西吾妻の登り。
今回山行の最高点西吾妻頂上2035mを目指す。
ここからはドロドロの道である。
ズボンと靴をグチャグチャにして登った西吾妻山は展望のまったく良くない木立の中の最高点であった。

帰りは西吾妻小屋の方から下る。
西吾妻小屋でビールでも買えるかと期待したが、無人小屋であった。
さらに人形石の方を回って北展望台へ帰る。
再びリフトロープウェイを乗り継いで駐車場へ。

群生していた稚児車(チングルマ)
西吾妻山
宿へ向かって米沢市を通過中、「うまいラーメンが食べたい」というメンバーのわがままが出て、急遽ラーメン屋へ。
単身赴任氏お勧めのラーメン屋「豚馬亭」へ入ったのが16時ころ。
こんなん食べて、夕食が入るかなーといっていたものの瞬く間に餃子入りの豚馬ラーメンは全員の胃の中へ。
一同満足満足。
この後、宮城蔵王へと車を走らす。

今夜の宿はメンバーの会社の保養所である。
今までのようなバカ騒ぎは出来ない、迷惑をかけないように全員品位を保とうとの申し合わせにも関わらず、某探足会の某芸能部長の某Koji氏の裸踊りで盛り上がったことは伏せておこう。

見つけたのはたったの2輪
高山植物の女王駒草(コマクサ)
蔵王熊野岳
<23日(日)>今日は帰る日。
でももう一つ登ろうとのことで、蔵王へ車を走らす。
ここは頂上付近まで車で行ける。
日曜日でもあり車はいっぱいだ。
さすがにもう梅雨は明けたらしく快晴、でも風が強い。

お釜の前で皆で記念写真を取った後、どうせならと蔵王最高峰熊野岳を目指す。
あまり時間がないのでみんな必死ですごいスピードで登る。
30分後熊野岳着。
3泊4日で毎日1座ずつ百名山を極めることができてみんなで万歳。
ついでに苅田岳も登ってすぐに帰路につく。

再び山形へ車を走らす。
山形市内では念願の蕎麦に舌鼓。
山形は麺類がうまいところだそうだ。こりこりとした少し固い蕎麦である。
蕎麦のうまさと登山の達成感と早々と来年の東北遠征の話も出て話は尽きない。

でも、もう帰りの飛行機の時間は迫っている。
名残りは尽きないが再会を約束して解散とする。
名古屋組を空港まで送ってもらって、15時15分山形を後にする。

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